サクラ、サク。
」のレビュー

サクラ、サク。

咲坂伊緒

作者はこのパターンが好きなのかな

2022年1月27日
前作も前々作も、主人公の心の中で感じたり考えたりしていることを物語としてずーっと読んでいる感覚になります。
明らかに両思いなのに、誰も一歩を踏み出さなくて主人公がずーっと自分の心と対話をしているので、歯がゆい。
そしてそんな事しなきゃ、もっとシンプルでスッキリするのになーと思うことを、男の子がしちゃいややこしい展開に…
それをまた違う男の子が見ていて、その子が主人公を好きになり、主人公は悶々と自分の心と対話して答えが出せないまま、またややこしい展開に…

恐らく、主人公がもっと明るくて前向きで純粋でキラキラしていたら、この心との対話も読んでいて響いたりキュンとしたり、切なくなったりするんだろうな、と思います。

明るくはない心の中を、そして誰も行動しないストーリーを読んでいても共感できないなー。

主人公がイキイキと立ち向かい進んでいく姿を読みたいな。

でも絵はキレイだし、展開が見える分、安心して読めるので最後までついて行きたいです!
いいねしたユーザ12人
レビューをシェアしよう!