このレビューはネタバレを含みます▼
美容師の昇進をかけてコンテストに臨む誠司とそのモデルの七星。七星がヘアコンテストのモデルだけあり、ころころと髪型が変わっていろんな七星が楽しめるのはこの設定ならでは。それとともに変化する七星にふたりの関係性も進展していきます。挽回しようとする七星のがんばりが拙くて甲斐甲斐しい。私はBL脳になっているのか、なんでこんなに行ったり来たりしてるんだ?と思ったら、4話で七星が気持ちをはっきりと自覚しているかと思っていたらそうではなくて、3話の終わりに誠司に言われた言葉で気づいたようでした。そう思って読むとノンケのふたりが気持ちの自覚やそれを認めるまでに時間がかかるのを丁寧に描いているのに気づけました。誠司がもう自分には鋏だけじゃないと言うところは、仕事に真剣に向き合っていたからこそ響きます。描き下ろしえちのノンケだからこその攻防が面白く、誠司の泣き顔がたまんなくて良かったです。