このレビューはネタバレを含みます▼
小越さんはこういう復讐とかをたくらむいやな男(女も?)の表情を描かせると実にいいですね!。。。なんでこんな男を好きになってしまうのかはお約束だから仕方ない・・・ヒロイン父娘以外にはとてもいい人なのに、父娘にだけこんなに酷いことが出来るというのがキャラ設定として納得できません。「無実の父が酷い目に遭った」から「無実のヒロインや無関係の社員を酷い目に遭わせていい」って善人の論理じゃないです。。。。ヒロインを奴隷だと言ったりいきなり仕事を辞めさせるという勤務先の迷惑も考えない社会人失格のごり押しをしたり。中でも許せないのが浮気のふりです。どれだけヒロインの心を傷つけたか。ヒロインの気を引きたくてやったとか、大馬鹿の人でなしのキチクです。ヒロインの立場からしたら「奴隷は何をされても文句は言えない」と思い知らされていると受け取るのを、嫉妬させたかったとか、手足を縛っておいて走れと言うくらい理不尽です。自分では芝居だとわかっているから大したことではないと思ったのでしょうが、毎晩家に愛人を連れてきて浮気されていると信じたヒロインの心はずたずたです。もうDVですね、これは。思いやりも想像力もない残酷な所業です。協力した女性は事情を知らなかったのでしょうか。知っていたら人でなしだし、知らずに利用されていたならこの男とは絶交すべきです。///しかも、実はヒロインを好きになっていたとか、だったらそこで奴隷扱いとか酷いことはやめればいいのにやり続けるって、頭おかしいです。父親への愛情と義務感?///どこでヒロイン父の無実が明らかになってクズ男がぺちゃんこになるか楽しみに読んでいたのに期待したほどぺちゃんこに見えなくて、土下座して謝って欲しいのに小切手を切るとか腹の立つ!反省が足りなさ過ぎて不満ですが、結構楽しんで読めました。・・・・・・息子がとんでもない悪行をやらかして、お母さんも気の毒でした。