このレビューはネタバレを含みます▼
学生時代、初めて全巻を揃えた漫画。懐かしくなって、改めて読み返しました。
目を背けたくなるような残酷なシーンもあるけど、だからこそ生きる意味、生かされる意味を問われているような、深く深く考えさせられる作品です。
大事な人を失うたびに、後悔して、悩んで、もがいて、苦しんで…。それでも泣きながら何度も何度も奮い立ち、必死に前に進もうとあがく更紗の姿は、涙なしでは読めません。
どのキャラクターも好きだけど、やっぱり揚羽は別格。優しくて強くて美しい。揚羽の最期のシーンはつらすぎて泣けた。更紗のために、彼女がつくる新しい国のために、すべてを捧げた人でした。生きていて欲しかった(泣)
とにかく名言がたくさん出てくるけど、個人的には朱里が片腕を失いながらも、己のために生きよと兵士たちに訴えかけるシーンが好き。何度読み返してもグッとくる。魂の叫びとは、まさにこういうこと。
BASARAは色褪せない名作です。