最強の魔物になる道を辿る俺、異世界中でざまぁを執行する コミック版(分冊版)
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最強の魔物になる道を辿る俺、異世界中でざまぁを執行する コミック版(分冊版)

さざなみ陽輔/大小判/めばる

ざまぁ執行までが長く、好みが分かれる。

ネタバレ
2022年2月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 10話までの感想です。

ヘイトを溜めればその分ざまぁ執行時に得るカタルシスは大きくなるものの、この作品はヘイトを溜め過ぎていて、それに比例するカタルシスを得るには特大のざまぁ執行(悪役の命に関わるなど)となり、それはそれで読後感として微妙な方も多いのではないでしょうか。
私は面白い作品だと思いますが、反面納得いかない部分やつまらないと感じる部分も多いです。

10話までの段階で(小さなざまぁ執行は有るものの)悪役達は断罪されていません。
それどころかヒロインが不在になるのではという展開。
主人公も俺ツエー系では有りません。大抵主人公はボコボコにされてます。

レビューで多くの方が疑問に思っている事は途中で『鑑定』やヒロインの独白により理由が判明します。
ただし、それでも納得しうる理由では有りません。それだけでここまで酷くなる???それだけでここまで聖人であろうと思える???という。

1話冒頭で『ざまぁ執行』が有りますが、他はロクに『ざまぁ執行』されません。
ヒロインが約1年『精神的・肉体的・世間体的』にされ続けた事に関して悪役1人につき大抵1回だけの『肉体的』ざまぁのみという…。
また、義妹へのざまぁは(10話時点では)リアルタッチのGが食事に混入される…というのみ。
いやこれ読者にも被害甚大では…???

ざまぁ執行でレベルが上がるのに、主人公がロクにざまぁ執行しないのも謎です。
悪役の中には主人公より高レベルも居てざまぁ出来ない…なのでモンスター退治?でのレベル上げをしてますが、主人公より低レベルな悪役達にざまぁを続ける≒ヒロインへの加害を可能な範囲で防いでレベル上げ…ではダメなのでしょうか。

私は悪役達がヒロインにした事が白日の下に晒され正当な罰が下されるのを期待していましたが、現状それは難しそうな展開…。
ヒロインの冤罪が晴れず加害者達の罪が有耶無耶になるなら、評価★★★→★になるなぁ。
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