人生一度きり





2022年2月6日
悲しい死に何度も立ち会ってきた葬儀屋の久永の前に、生前葬の相談にくる明星。明星の見た目のとおり明るく派手な人生観と死ぬ日と死にかたを選びたいという死生観に、久永は理解は示すものの死んでほしくないと反対し、はじまる死生観バトル。久永が死は悲しみだけじゃない、明るい死を肯定しながら、生き飽きたと死ぬ人のものじゃないと一貫して反対しつつ、明星の開催した生前葬をきっかけに矛盾した行動を取るのに愛を感じます。明星も同じく。死生観というテーマですが重苦しくなく読めて、ふたりが愛につながっていくのも自然な流れで読めました。ネタバレになりますが、同軸リバで、ふたりにとって自然な愛のかたちなのも素敵です。電子特典の「人生一度きり」にこの出会いの尊さを感じられました、面白かったです。

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