名探偵キャサリン
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名探偵キャサリン

山村美紗

「清少納言殺人事件」

ネタバレ
2022年2月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 今回初めてこの推理小説を、それもコミックシーモアで購入しました。この推理小説でもやはり、主人公のキャサリンが、それも異常なほどに日本文化に興味を示しています。清少納言といえば、百人一首にも登場しています「夜を込めて 鳥のそら音は はかるとも 世に逢坂の 関はゆるさじ」と言う和歌で有名ですね。この「清少納言」と言う女性、同じ時期に活躍していました、あの「源氏物語」の作者であります「紫式部」とは対照的に、常に「悪評」の対象にされていたそうです。同じキャサリンが主人公の推理小説の「花の棺」や「百人一首殺人事件」や「琵琶湖別荘殺人事件」や「天の橋立殺人事件」や「小京都連続殺人事件」や「京都茶道家元殺人事件」もそうでしたが、連続殺人事件の犯人でしかもキャサリンの恋人の浜口一郎の大学時代の同級生の「藤原彰子」が自ら命を絶つと言うあらすじ、実に山村美紗氏らしいですね。「和泉式部」に例えられてしかも彼女に毒殺されました「野川いずみ」や「紫式部」に例えられていました「嵯峨紫」ほど美人ではない故に「努力して大藤教授に認めて貰おう」と決心しました彼女自身を「清少納言」に例えていましたあらすじもまた、とても山村美紗氏らしいですね。なのに大藤教授に認めて貰えず、本当に気の毒です。「大藤教授」みたいに外見で女性を判断するのがどんなに罪深い行為であるか、この推理小説を読んでしっかりと思い知らされました。そして、連続殺人事件の犯人の「藤原彰子」の遺体から「百人一首殺人事件」や「エースをねらえ!」の原作にも登場しています天智天皇の和歌が発見されたのもとても面白かったです。
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