このレビューはネタバレを含みます▼
まるで宝塚の男役スターのように清く正しく美(うるわ)しい宵ちゃんの、初めての恋の話。なにしろ男子を好きになるのも好かれるのも初めてなので、これって恋なの?!それって私のこと本当に好きなの?!と、自分の気持ちも相手の気持ちも分からなくて、そんな平常心でない自分にとまどったり、自分が嫌になったり。自分が相手を好きかどうかもわかってないので、ときめきや喜びもまだなくて、ただひたすらドキドキして落ち着かない感じが、見ててあーーーーーてなる笑。男の子って、いつのまにかというか子どもがつくれるようになるあたりから、何考えてるかとか生態もよくわからなくて、子どものころは同じだったのにいつのまにかちがう生き物になっちゃったような感じがあって、距離が詰まるといいようのない恥ずかしさとこわさがあって。こういう段階の恋愛は、自分が自分でいられない居心地の悪さがある。宵ちゃんはずいぶんとハイスペック女子だけど、普通に自分に自信のない女の子で、ティーンで、無理もないけど、ありのままでいられない心の不自由さがあるなぁと感じる。そのままの自分を受け入れられたら、先輩のことも受け入れられるのかな、、。もっと笑顔になれるのかな。そうなるといいな。花のつぼみのようなかわいい宵ちゃん。それから、市村琥珀くん。イイ笑。彼もまた本当の恋は初めてだけど、宵ちゃんのことが大好きにしか見えないので、そのまままっすぐどんどん攻めて、見事宵ちゃんを陥落してほしい。ついに!てところが見たい。もはやそれ目的で読んでます笑。楽しみにしてます。