復讐者は愛に堕ちる
」のレビュー

復讐者は愛に堕ちる

榎木ユウ/氷堂れん

ソーニャ

ネタバレ
2022年2月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 感情の起伏なく育てられた聖女がお役目を果たすために旅をしながら人間らしくなっていきます。初めは冷たい氷の上を何も感じることなく淡々と進んでいくような感覚でしたが、辺境伯の登場から徐々に感情が出てくるようになりますが、幼い頃から刷り込まれた聖女たる精神が痛々しく感じます。頑ななまでの聖女魂と辺境伯への恋心の葛藤、辺境伯の秘密と聖女への恋心の葛藤にこの先どうなるのかと固唾を呑むような気持ちで読み進めましたが、父親代わりの神父の告白は強烈で、ハッピーエンドではあったものの痛々しい思いがしました。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!