縁切りαは番になりたい【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】
やごとき智
このレビューはネタバレを含みます▼
●絵柄が好きで、ずっと気になっていた作品。単行本版ようやく拝読できました。広海の旦那ぁ…カッコイイです！！お顔も身体も心意気もかっこいい。そして和仁は前向きで明るくて頑張り屋さんで癒し系！最高の“めおと”でした。
●広海はホルモンバランスを整えるという温泉宿の若旦那ですが、αフェロモンが強すぎて番持ちでないΩを惹きつけてしまい、そのせいで宿は“縁切り宿”などと呼ばれて廃業の危機。番を持てば治まるはずだけど…
●広海は自分がフェロモン異常で辛い思いをしてきたからか、Ωに対してとても優しい。そしてフェロモンに当てられて理性を失った状態のΩと番うことは嫌だと考えてる。そこへ現れたのが、フェロモンに対して鈍い和仁。
●一目惚れ…だったわけではないと思います。最初はホントに、自分のαフェロモンに反応しないことが一番重要だったのでしょう。でも一緒に過ごすうちに、和仁の一生懸命さとか、明るさ、優しさに惹かれたんだろうなぁ…和仁も自分のΩ性に傷付いていたので、共感も大きかったのだと思います。
●一方の和仁も、宿の仕事に誇りを持ってる広海に惹かれ、ここでずっと一緒にいられたら…と思うようになります。あと、温泉に浸かるうちに和仁のΩフェロモンが正常に機能するように。広海がちょこちょこ誘引されてる…！
●和仁の実家や元許婚を巡ってのシリアスな展開もあれば、くっつきそうでまだまだ…とか、先輩スタッフとのやり取りとか、コメディタッチの場面もたくさん。テンポ良く読めました。
●バースに苦しんだ二人がバース抜きに惹かれあって、最後には一人の人間としてもα×Ωとしても求め合う。良かったです。幸せそう！
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