このレビューはネタバレを含みます▼
(BL小説)
〈神制度の国〉(1飼育→ 2落いん→ 3聖婚)
百年前に停戦和平の為に神制度を同時導入した輝土・ガラ・ノイエの三大国を舞台にした三部作。
2作目は国主制の快楽主義を誇る商業交易国・ガラが舞台。
世襲ではなく最も優れた富豪商人が三年任期で国主となるガラ国の神は、信仰とは無縁の最高級の消耗品でしかなく、最も商品価値の高い最上階女郎。黒豹国主と呼ばれる恐ろしい国主の元に神候補姉ユキノの身代わりとして弟タキが城に乗り込む始まり〜。
武器商人の国主リイド(30)×遊郭の下働きタキ(20)の話。
う〜ん(-_-)こちらの展開は好みではなかったです。
不幸な姉弟が絶望の中自尊心を見失わず懸命で、その生き様が国主リイドの魂を浄化させたイイ話だと思えば、後半怒涛の無情展開はタキもリイドも可哀想すぎて読むのを挫折した程。
てんこ盛り残酷のトドメが悪役の独白だけというのも苦手で。
百年前の安易な神制度で人を狂わせたモノを、国民性の違いなどで読める面白いシリーズなんですけどね。Cielさんのイラストが美しく、リイドもカッコ良かったし、前半は引き込まれたので、惨い展開でも後半ガッツリ読めたら良かったです。