3番線のカンパネルラ
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3番線のカンパネルラ

京山あつき

心に深く染み込む物語

2022年2月13日
恋人が去ったことで自分の存在意義を見失った加納。
それなりに進路に思うところはあってもキラキラと明るい道を進んでいく高校生。
人との関わり方に難ありの店長。
オープンゲイのバイトくん。
キャバクラ大好きな同僚。
みんなそれぞれこんな顔もあるしあんな顔もある。
そりゃそうですよね、生きてるんですから。
こっち側の顔じゃないその向こうの横顔が見えた時、その人物が自分なりに一生懸命生きていることが見えてたまらなく愛おしくなります。
なんだか読んでいる間ずっとダラダラと静かに涙が溢れていました。
とても深く染み入るお話です。
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