君は誰にも渡さない ワケあり王子の一途な求婚【イラストなし】
ナツ/鷹氏シミ
このレビューはネタバレを含みます▼
何もかも諦めて生きる気力までなくなっていたヒーローが、ヒロインのことだけは諦めずに頑張って、幸せになって本当に良かったと思いました。
あのまま引きこもるだけの毎日だったら、いくら王族とはいえ身分が戻ってもそれらしい振る舞いはできなかっただろうし、ヒロインと一緒になるためにいろいろ勉強していたことは公爵として必要な知識となったし。
国王や実の母の愛には恵まれなかったけれど、兄や後見人、護衛の人たちはちゃんと良い人たちで良かった。
王妃の気持ちもわからないではないけれど、子供は両親を選べないし、孤児たちを思いやる気持ちがあるのなら、ヒーローのことも思いやって欲しかったものです。それが王妃の弱さであり、そんな王妃の弱さがヒーローを殺そうとする人間まで作ってしまったんでしょうが...ヒーローからしたら本当に理不尽でしかない。
本当に、ヒロインと幸せになってくれて良かった!
ヒーローの言葉が足りなかったのとヒロインがしっかり者しすぎていたせいで、途中ハラハラしましたが、ヒーロー、本当に間に合って良かったー。
ちゃんと当日誤解も解いて、お互い好きという気持ちで初夜を迎えれて良かったですよ。やっぱりそういうシーンは相思相愛じゃないと読んでて辛いし、楽しくないですからね(笑)
結婚した二人は本当にお似合いで、この二人が結婚しなかった未来なんて想像つかない、結婚するべくして結婚した二人だよね!って感じでした(^^)
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