歴史に残る悪女になるぞ
」のレビュー

歴史に残る悪女になるぞ

大木戸いずみ/早瀬ジュン

漫画の続きを読みたくて…

ネタバレ
2022年2月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 漫画の続きを読みたくてこっちも購入しました。
現在は3巻までしか出ていないので次がとても楽しみ。
1冊で完結ではないので、通しで読みたい方はもう少し待ってもいいのかも。また、それぞれの話の題名が
「現在○○歳 ○○○○○家長女 ○○○○」
といった感じの題名で、その題名の人視点の書き方になっています。そのため「あのシーンを読み返したいな…」となっても探すのがちょっと大変。

話の内容は面白いです。
主人公のアリシアと対峙する聖女のリズは、もと平民(パン屋の娘)だったが、強い魔力に全属性を扱えるといった特別な存在として、貴族しか入学できない魔法学校に入学。性格はひたすら頭の中がお花畑の良い子ちゃん。いつも攻略対象の男たちや信者たちに囲まれてお茶会三昧。理想ばっかり語って行動に移さない、矛盾ばかりの主張。そしてそれを周りの信者たちが称賛する。(攻略対象の男たちは王子をはじめ、5大貴族の御子息たち。その中にはアリシアの兄達3人も含まれている。)アリシアがそれをバッサバッサと切り捨てる。爽快です。

それでもアリシアや国王の前で理想論を高説たれる中々の強メンタル聖女。でも聖女が想いを寄せるこの国の王子はアリシアに夢中。そして王子からの好意に気が付かないアリシア。
リズは嫉妬から次第にアリシアに敵意を抱いていき…

よくある悪役令嬢物語ですが、アリシアが憧れる「こころざし高く、綺麗事が大嫌いで常に冷静で思慮深い、真ん中に芯の通った強い悪女」を目指して努力を重ねていくのがとても素敵です。

オススメ!
いいねしたユーザ7人
レビューをシェアしよう!