猫mix幻奇譚とらじ
」のレビュー

猫mix幻奇譚とらじ

田村由美

善悪とは?

2022年2月14日
13巻まで読了。ファンタジーもの。1年の期限で息子の飼い猫・とらじとねずみを倒して息子を探す旅をする、クソ真面目で堅物・戦い以外では視野の狭さがあるパイ・ヤン。
旅の当初はパイ・ヤンが一人で苛立ち空回り。とらじとも妻とも上手くいかないのは納得と言う感じでしたが、様々な人や動物たちと出会うことで、自分の間違いに気づいて成長していきます。
人と同じくねずみにも良いのと悪いのがいて、立場や状況によって変わる……。こちらも勧善懲悪ではなく、白と黒の間に灰色があるのが作者らしい。読みながら何が正しいのか考えてしまいます。
教授が唯我独尊の中々良いキャラ。アクの強い王様、パイ・ヤンの両親に教授の祖父も登場。おんぶに潜水服なとらじたちや、ハムスターの記者たちがそれぞれキャラ立ちしていてかわいい。
息子はどうなるのか?息子の正体は?色々なねずみと新たな謎がたくさん出てきて思わず一気読み。デジタル画は全体的にぼんやりしているように見えるのが残念。
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