江 姫たちの戦国
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江 姫たちの戦国

暁かおり/田渕久美子

読者を選ぶ作品

2011年1月26日
2011年の大河ドラマのコミック版ですが

ドラマ同様…これは、良くも悪くも観る人を“作品が選ぶ”本だと思います。


同時に、ガッツリ歴史を楽しみたい人向けでないことも確かです。


史実ファンや正統派歴史小説好きには
色々有り得ないエピソードや設定が多く
違和感から、読むまでに辿り着かないからシックリこないだろうし(実際私は、ツッコミどこが多すぎて、反発するよりもどうしたらいいのか解らず困りましたから)


篤姫のノリが好きな人にとっても、相当辛いものがあると思います。


あくまでも、江という実在人物や、有名武将と戦国時代を使った
ファンタジーと割りきれる方のみオススメ出来ると思います。



後、物語に関わる、結構歴史的事件は、サラッとだけしか触れられてないので、年表片手に読むか、ある程度、基礎知識をつけて読まないと「何で、今こうなってるの???」になる可能性が高いのでご注意を


本当に、日本人なら戦国時代くらい全部解ってるよね~説明しなくても大丈夫だよね~と言わんばかりに、流されてますので


絵は、姫より小姓や青年武将が素敵に描かれています。それはいいんですが、サブタイトルが姫たちの戦国なんだから、姫たちを可愛く魅力的に描いても良かったのではないかと思いました。


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