無音





2022年2月16日
吸血鬼と人間が共存する世界。純潔の吸血鬼千歳に、想いを寄せただ見つめているだけの弥生。それが静かに丁寧に流れていく。ある日昼食に選ばれてしまった弥生。でも千歳は見ていることは知っていても、名前も憶えてくれてなく、ショックを受けながらも、ひょっとして。そう思って食事になる。食事の前に千歳はするのだが、それを交尾とよび、人間が自分に群がるのは、ブランドバックという。どこまでも人間を下に見て、そして信じることができない。どこまでも優しい弥生を血でその人がわかると、お前は善良だな。という。エロいシーンもあるけど一コマ一コマが官能的でいやらしくない。両想いになった時に画面が色づいた錯覚に見舞われた。短編の話も人間に恋しても、俺はネコな思いが泣かせる。吸血鬼好きな人はぜひ読んでほしい話です。

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みつば さん
(女性/50代) 総レビュー数:0件