もっとあなたを愛したい 賢王陛下と伯爵令嬢【イラストなし】
ナツ/天路ゆうつづ
このレビューはネタバレを含みます▼
(TL小説)
『ずっとあなたを愛してた』のスピンで国王ルーク編ではあるけれど、駆け足10年だった前作の補完とガッツリ続編を兼ねているので、二作品読む事で壮大な話の大団円に心を打たれました(^^)
国王ルークが王妃リラと離縁してから一年後、次の王妃候補フィリス伯爵令嬢との話は、彼女もまた10数年前の凄惨な事件の関係者であり心を痛める事になり…。
他の社交的令嬢とは違い郊外型の穏やかな聡い女性フィリス。
ジョシュア(現ラドクリフ宰相)と元王妃リラの長年の不器用な両片想いを傍でニヤついていたルークが、当時のジョシュアの苦悩を実体験出来る粋な展開◎一途な溺愛モノはイイですね!!
亡叔父レイモンドの件に賢王として冷静に向き合えるルークの姿は、当時のリラとジョシュアの奮闘の成果なので感無量でした。難解不落の貴公子ジョシュアがすっかり愛妻家となり、彼に負けない愛妻家となったルークの暑苦しい愛情も良き◎
王国の為に若干10代でオトナにならなければならなかった三人に、10数年経て王妃フィリスが加わりようやく年相応の…というか苦しかった10代のやり直しのような初々しく甘々な幸せを掴めた話に感動です。
ルークは愛される弟キャラでいて欲しいので、終盤の頭ナデナデシーンは胸アツでした(笑)
可愛い子ども世代の話も気になりますね〜
いいね