もだもだBL最高

女装男子である八代の見た目が、華奢で小さくて可愛くてっていう、いわゆるジェンダーレスな感じではなくて、女装してても骨格でちゃんと男の子だと分かるってところがリアルだし、よりBLを感じられてよかった(個人的に、女装男子に限らず受けの子があまりにも可愛すぎるとBL感が薄れてくることがあるから)。
秀良子先生の描くキャラクターは、そこをよく捉えてくれていて、男の子だからこその色気が溢れていると思うのです。
読者にも登場人物たちにも、男の子同士ということを忘れさせてくれない。だからこそ生じる葛藤やままならなさが萌えポイントなのです。
八代は、クラスでも目立つ陽キャでノンケ。自分が女装をやめられないこと、男を好きになってしまいそうなこと、という二重の苦悩に苛まれます。受け入れたくない、だけど心のどこかでは自分の本心に気付いている。だけどやっぱり認めたくない。
百瀬は冴えないオタクで陰キャって感じなのですが、八代に関することになると押しが強くなるし言うことなすことすごく男らしい…！のに、恋愛に関しては初心者だから、再び見た目通りの行動とかも挟んできて、まんまとギャップにやられます。とにかく2人とも不器用でかわいい。男子高校生最高。