現実にありそうで怖い。





2022年2月17日
この作品を読んでいて、頭に浮かんだのが、3歳の娘を一人でアパートに残して自分は旅行に行って、娘を死なせた事件の母親。彼女も 又、親のぎゃく待の犠牲者のようですが、この作品の二人だって、親のぎゃく待の犠牲者で、依存しながらも、相手を傷つけたり、それを受け入れることを 生きる糧にしているように思えました。作品の二人の環境は いつまでたっても ”普通”にはならず、彼等は 過去の影に怯え、心が ここにあらず、な感じがしました。二人を救い出してあげたいと切に思うけれど、それが 出来るのは誰なんだろう?とも考えます。日本には、こういう依存で生きていくしかないしとが もしかすると 五万といて、大人になれば なるほど 助けがよべない状況になるのかな、とも思います。色んなことを考えさせられる作品です。えがつないシーンも多々あるけれど、それに 目を背けずに 最後まで 読んでいきたいと思います。

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