このレビューはネタバレを含みます▼
私が戦争というものに初めて触れたのがこの作品でした。
「戦後何年」というニュースを聞くと「ランディやジュディが実在していたら今は何歳」と考えるようになり、身近に感じたものです。
ジャン・ジャックの存在やレオンたちの反ナチ活動から「白ばら」の活動を知ったり。
私にとっては「戦争とはなんぞや」という取っ掛りを与えてくれた作品でもあります。
5巻で第1部、ここはジュディの家族を求めて旅をする話です。
ヨーロッパでは戦争というよりナチス・ドイツの存在が大きく関わっています。
そして6巻から第2部、さらにナチス・ドイツが身近になります。
最終巻の表紙はネタバレですね。
ですがこの最終巻の番外編は胸にきます。
もし5巻で終わらせたいという方も最終巻は購入してください。
「テンポ・ルバート」はあの音楽会の観客から見た話が含まれています。
もうひとつの番外編「14番目の奏鳴曲」は第2部から登場したジャン・ジャックが主人公です。