グレープフルーツムーン
」のレビュー

グレープフルーツムーン

芹澤知

甘い香りに包まれて

ネタバレ
2022年2月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●作者さんの描かれる絵が本当に好きです。こちらがデビューコミックスなのですね。昨年のBL AWARD「次に来る」のノミネート作品でした。
●お仕事BLです。ちょっとくたびれたパティシエの洋一郎と、“ケーキ馬鹿”の香月が、街の洋菓子店フジムラで出会って、お互い刺激を受けながら惹かれていくお話。…まとめてしまうとそれまでなんですけど…
●香月が本当にまっすぐで前向きで、夢と希望に満ちていて、見ていてすごく元気になる。めちゃくちゃおいしそうにケーキ食べるし。自分の作ったもので最高の笑顔見せてくれるなんて、惹かれる洋一郎の気持ち分かります。香月からは洋一郎に2回プロポーズしてます!笑
●洋一郎はお兄さんのこと好き…でしたよね、多分。ケーキ作りへの情熱が立ち消えてしまうほどの喪失感。そんな洋一郎の足がフジムラに向いたのは、原点回帰…だったのかな。ここで香月と出会ったのは、運命のような、必然のような。
●BL要素はめちゃくちゃ軽かったですが、香月のまっすぐな目線と言葉に真っ赤になって顔を隠しちゃう洋一郎、良かった!攻受は明記されてないですよね。個人的には近い未来「香月×洋一郎」ありだな…なんて思ってます。
●描き下ろしの、過去の一場面も素敵でした。いつかふと思い出して、二人で笑いながらこのときのことを話したりしてほしいな。
●『Canna 10th Anniversary』(なかなかのお値段ですが)に収録された10ヶ月後の番外編もオススメしたいです!(BL的な進展はありませんが…)
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