溺愛蜜儀~神様にお仕えする巫女ですが、欲情した氏子総代と秘密の儀式をいたします!
月乃ひかり/黒田うらら
このレビューはネタバレを含みます▼
久龍グループ社長・氏子総代嫡男27歳×巫女25歳。1000年に渡り神社宮司家と氏子総代家の関わりは深い。伝説の泉が枯渇したため、神社に伝わる神事の秘儀を行うことになった"一の龍"と"巫女"に当たる幼馴染の二人。高位の神職者と当事者以外には秘匿扱いとされる儀式で体を合わせることになった。3ヶ月前に宮司の父が倒れたため、東京の大学に進学しそのまま就職したヒーローが家業を継ぐため地元に呼び戻された。9年前に酷い言葉でこっぴどく振られてから会うことがなかった年上の幼馴染に対し今でも心の奥で燻る恋心。一方通行の想いだと思いきや、ヒーローもずっと彼女に想いこがれていた。彼が高3の時にヒロインと同い年の弟が彼女を追いかけ回していることを危惧した父が息子二人を前に両家の関係性を話した。結ばれぬ運命と聞かされたヒーローは進学先を地元から東京に変更し、彼女の告白を断ることで想いに蓋をした。幼い頃から一途に彼女を想い、囲い込み作戦をかけていたヒーローにとって苦渋の決断。お互い大学生の時に他の人と付き合ってはみたものの深い関係性にまで至らなかった。秘儀で『初めて』を体験したその翌日にも体を交えるも、気持ちは伝えられずにいた。すれ違いそうになった時、父に聞かされた話は弟の暴走を止めるための嘘だったことが判明。父はちゃんと種明かしをするつもりだったが、ショックを受けた長男が高熱を出して寝込んだりしてるうちに伝え忘れてしまったというオチ…。ヒーロー父のよかれと思ってついた嘘が元で離れ離れになっていたのが切ない。誤解が解けて本来あるべき関係性になれた二人には遠回りした分、幸せになって欲しい。神職者の正体が意外すぎて一番驚いた
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