娘が不登校になりました。「うちの子は関係ない」と思ってた
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娘が不登校になりました。「うちの子は関係ない」と思ってた

小林薫

適切な対応が取れていない

ネタバレ
2022年2月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 不登校になったお子さんのことが描かれていますが、本当にそれだけと言うか、適切な対応が書いてあると思って読むと危険です。
そもそも担任が明らかに不登校の引き金と思われるのに、社会でやっていくためにはうまくやることも必要かと思って、とサラッと流しているところに驚きました。
適応指導教室や私立の学校など、どこに行っても最終的にはネガティブな評価にしかならず、驚きました。
また、以前の担任に、すでに転任してその学校にはいないにも関わらず娘のことを相談しており、それだけでも驚くのですが、前担任に対応は学校と相談してほしいと言われたら、大いに傷ついたという描写がありました。これにも大変驚きました。
子供さんが不登校になること、当然親は戸惑い、なんとかしたいと必死になると思います。しかしなぜか、この作者には共感できるところが少ないのです。そこまで駆けずり回ったのなら、不登校の子への親の適切な対応など助言もあったかと思うのですが、そういった描写が一切ないので不明です。ひたすら作者の感情が中心です。

この作者と同じような価値観でないと、すんなり読むことが難しい作品だと感じました。
娘さんがエネルギーを回復し元気でいてくれることを願うばかりです。
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