このレビューはネタバレを含みます▼
人を愛する神様・白面と、死にかけていたところを白面に拾われ育てられた人間の子供。悲しみや苦しみなどの負の感情を果実に変えて捨てている白面の元ですくすく育った青年は、かつてその果実を食べたせいで不死に近付いている。なかなか難解で、じっくり読んでも一度じゃ理解しきれない。白面の側にいるために人に戻る方法を探し、白面は捨てても捨てても沸いてくるひとつの気持ちを切り捨てられず。ヤタの言うように人をやめてくれたらと私も思ってしまったけど、人として愛することが唯一彼が白面に愛を示せる方法だった…ということなのかな。二人がそれを望んで笑って過ごせるなら、それ以上のことはない。愛であり恋でもあり、とても綺麗なお話でした。