このレビューはネタバレを含みます▼
あーすごく良かった。
たなと先生は二人の関係性をじっくりと描かれるところが好きです。
表題作の二人の出会いは中学生。そこから高校生、大学生、社会人へと一緒に歩んでいくんだけど、その時々の年代ならではの反応や会話がとてもリアル。ああ中学生だとこういう言い方になるよなぁとか、すごく身につまされて苦しくなったりもどかしくなったり。こうして登場人物たちと同じ年代を生きているような気持ちにさせるところがすごいなと思います。
いつでも何があっても亮から離れず亮のためにと思って行動していくミナミの献身がすごくいい。
様々あったけど最後には二人とも大人になって、穏やかに笑い合う姿にジーンとした。積み重ねた時間が心を育てていって、 ここへ辿り着いたんだなぁと感動してしまった。
しかしミナミのコミュニケーション能力の高さには本当に感心。自分だったら中学時代の亮に絡んでいくのは無理だわ。まぁそれだけ惹かれていたのだろうけど。初志貫徹する真っ直ぐさを持つミナミは本当に強いと思います。
2本目はノンケとゲイのお話。
こちらもゲイの不安や恐怖の表現が上手くて、気持ちがビシバシ伝わってきて泣いてしまった。
しかし勇は最強ノンケだった。こういう人に愛されて大樹は本当に良かったよ。
どちらも読み応えあってすごく満足です。あーやっぱりたなと先生好きだわー。