おみくじに願いと切なさをのせて





2022年2月21日
花のみぞ知るの前日譚とも言えるような、ルーツのお話である「花のみやこで」と花のみぞ知るのその後のお話「花のみごろに」、それぞれしっかりストーリーがあり満足度の高い1冊でした。とくに「花のみやこで」はこの時代ならではの切ない悲恋もので、そういうテイストは好きなのですが読むのになかなか覚悟がいったりして手が出しづらいなか、花のみぞ知るがあって、孫の恋が実っているおかげで切なさだけの読了感ではなく春の暖かさを感じながらのエンド。おみくじにのせた願いが切ない。花のみごろには対照的なお話になっています。花のみぞ知るを読まれた方は必読な1冊です。

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