愛し方、ヘタ過ぎかよ!【描き下ろしおまけ付き特装版】
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愛し方、ヘタ過ぎかよ!【描き下ろしおまけ付き特装版】

トリメ

少しわちゃわちゃしてるかな…?

ネタバレ
2022年2月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●シリアスな内容とコメディ?ギャグ?のシーンとの振り幅が結構大きく感じました。感情の置き場がちょっと迷子になってしまって、うまくついていけなかった私の読力不足です…。個人的にはシリアス側だけを追いかけていたかったです。
●20Pほど立読みができますが、ここでかなり掴まれました。尚が抱えてる鬱屈がよく分かる。旅館の経営状態、父親との確執、ゲイゆえの生きづらさ、愛のない欲求解消…でもそれらの鬱屈が全部自分の内側に向いてるというか、外に求めることを諦めている感じ。
●そこへ現れた一条。何考えてるか分からないのにズバズバ正論ぶつけてきて、尚を揺さぶる。一条に挑発されて旅館の経営改善計画を作ることになった尚。父親には全く受け入れられず、またいつものように諦めそうになるところに一条の援護射撃。このシーン好きでした。尚の気持ちが一条にぐっと近付く一幕。
●一条は、実は昔から尚を知ってた。結構重ための過去です。10歳の尚、出来すぎでしょ…と思わなくはないですが、尚の書いた言葉が一条の救いであり道標になっていたというのが運命的。尚に対してだけ一条の欲求が湧き起こる。一番幸せにしたい人。(ポーカーフェイスすぎて全く伝わってなかったけど。)
●尚を笑顔にすることで、一条は過去の自分も救われた気になったのかもしれない。尚と父親が認め合える関係になったことも然り。尚への特別な感情を、「これを“好き”って言うんだろ」と確かめる。運命の帰着点です。
●…という感じのシリアスなストーリー展開が好きだったので、どうにもギャグパートは取って付けたように感じてしまったのかもしれません。★は迷いましたが5にしました。
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