僕らのミクロな終末
」のレビュー

僕らのミクロな終末

丸木戸マキ

夢中になって読みました

ネタバレ
2022年2月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻からぐいぐいと物語に引き込まれ、どうなってしまうの!?と無我夢中で2巻を購入していました。1巻では、恋人の真澄を平気で裏切る律の軽薄さと残酷さに腹が立って仕方がありませんでした。律に裏切られて深く傷付いた真澄が、再び律に振り回されている姿もやるせなかったです。しかし2巻で、その怒りは徐々に浄化されていきました(過去の律の言動はやはりどうしたって許せないけれど)。もし十日後に地球が滅びるとしたら、誰とどう過ごしたいかー。極限だからこそ見えた二人のつながりがすごく心にしみました。どうしようもない律を、まるごと受け入れる真澄、いい子だなあ。というか愛なんだなあ。ストーリーも人物も、とても魅力的です。なにより、こんな時代だからこそハッピーエンドが嬉しかったです。
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