エロなし高校生青春

6巻も続いてる作品なので、2人の気持ちや想い、抱えている問題をじっくりと描いてあります。五十嵐くんの抱えているものは、わからなくもないですが、なぜそこまで自堕落になったのか若干理解しがたい部分がありました。自堕落＝女性にだらしがない設定は、五十嵐くんの元の性格からして、なんかいろいろアンバランス感ありました。中原くんの不器用さはとてもよくわかります。中学生まではあんな感じだったって子って意外と多いと思います。何をしてもいまいちパッとしなくて、根暗な訳じゃないけどうまく周りと合わせられなくて周りからは根暗なヤツだとレッテル貼られて、なんとなく全てがダメなように感じて、人より少しおぼこくてうまく立ち回れないだけなんだけど、要領も悪いから勉強もできない。でも高校生になって中原くんは五十嵐くんと出会って変わっていけた。時期的にも、成長できるときに自分に合う人と出会えた結果なのだと思います。そして捻くれていた五十嵐くんも中原くんのお陰で人生に色取りを取り戻していく。変われるきっかけさえあれば違う自分に出会えるし、短所が長所に変わる場所が必ずあるんですよね。2人の友達も良い子なので良かったです。エチはないけど、気持ちよく読める作品です。