僕らのミクロな終末
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僕らのミクロな終末

丸木戸マキ

不思議な読了感

ネタバレ
2022年2月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 色んな要素で構成されていて丸木戸ワールドでまとめられています。終末ではあるけど、その世界観を期待するとあっさりいつのまにか終わってしまう感じです。BL的にはちょっと消化不良。真澄と律がセ○レだった時には愛情はみじんも感じられなかった。その後真澄の事をまどかに話している時も気に入ってはいたようだけど、会いたいとか後悔とかそこまで切実な感情はないように見えた。なのに急に良い奴感だしてくるし会いたかったとかまた好きになってほしいとかついていけなかったし、それまでの過程が説得力に欠ける。律が精神的にも追い込まれているのがわかって真澄も絆されていくけど、自業自得すぎてあんまり感情移入できず。まどかの死でそこまで苦しんでいるのが意外にしか思えない。終末という特殊な状況だからこそのハッピーエンドかな。終末までの期間だったら真澄以外としないと約束できると言ってたけど、たぶんそうでしょう。日常に戻ったらまたやらかすでしょう。
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