見える世界を広げてくれる。

広告で1巻の冒頭を拝見し、これからのワクワク感が垣間見えるようなテンポのいい会話と空港のガヤガヤとした音まで聞こえてきそうな作画に惹かれ最新刊まで購入。2巻まで読了しました。

海外はまだ行ったことがないので、テレビや写真などの媒体で見たことがある風景や色、空気を想像しながら読んでいます。街の景色や建物も細部まで細かく、二人と同じように日本とは違う文化や美味しそうな郷土料理にワクワクしてとても楽しいです。他の観光客や地元の人々もしぜんに溶け込み、その場の街の賑わいまで感じられるようです。物語もうまく過去が織り交ぜられながら進んでいて、それぞれの視点から少しずつ振り返る過去も作品に深みをだしています。行く国々で出会う人もみんなが自分らしく生きて、大切な人を愛しく想う気持ちが表情から汲める姿にとても癒され、(あさひとみつきも含め)出てくる人々みんなの心が暖かくてきれいで、何度も何度も涙を溢れさせながら読んでいます。

世界に触れて価値観が変わっていくように、誰が誰を好きで誰と一緒にいても傷付かないような、そんな未来になっていってほしい……そう思うのは理想論かもしれないですが、これからもずっと二人並んで笑っていられる未来であってほしいです。日本に帰ってくるまでに、お互いの知らない部分を知ったり再確認をしていきながらどう変化していくのかとても楽しみです。あさひとみつきはこれからも色んな国で「この人に出会えてよかった」と思える体験をたくさんするんだろうけど、私はこの作品に出会えてよかったと思っています。ありがとうございます。