いつ恋と自覚してくれるの？

ネタバレ

2022年3月1日

このレビューはネタバレを含みます▼ ●作者さん買いです。（と言いつつまだ4作目で過去作全然読めてませんが…）絵がどんどん綺麗になっている気がします！本作はまず表紙とカラー口絵にやられました。本文も、歩も哀之助も顔がいい〜。お仕事に真剣に向き合う表情も、お互いを見つめる熱い眼差しもカッコイイです。（個人的には歩のメガネがめちゃくちゃツボ…！）それと、うまく表現できないのですが、作者さんのセリフ回しとかテンポの取り方とかがすごく好きです。
●高校生ながら大衆演劇の一座で女形を務める哀之助。かたや転校してきた歩はプロの漫画家で、哀之助をモデルに連載中。歩がスケッチのために哀之助を家に呼んだところから少しずつ距離が縮まる。最初はお互いの仕事姿勢へのリスペクトや共感。そして、先に恋を自覚するのは歩の方。
●哀之助は、狂おしいほどの恋情を抱く役柄を演じられずスランプに。歩は態度がおかしいし…歩に必要とされてるのは女形としての俺だけ？…など、いろんなモヤモヤに同時に襲われる。そして歩からの告白で追い討ち。哀之助は大混乱。この二人、すごく大事なセリフの語尾がデスマスになるの、なんかかわいい。歩が哀之助を「哀」って呼ぶのも良いです。
●あんなにたくさん頭の中で歩の名前を読んでしまうのに、自然と足が歩の家に向かってしまうのに、それでも自分の気持ちが分かんないって…もー！哀之助！！歩と言葉を交わしながら、触れ合いながら、ジワジワと自覚していく過程、ホントもう、にやにやしながら読んでしまいました。きゅんきゅんする！
●すごく良い関係性の二人だなと思いました。もう少しオトナになった二人も見てみたいです。

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janjan さん

(女性/60代～) 総レビュー数：3件

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