バリタチ天使に抱かれるお仕事【単行本版特典ペーパー付き】
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バリタチ天使に抱かれるお仕事【単行本版特典ペーパー付き】

梶原伊緒

新境地&予想外!

ネタバレ
2022年3月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●ガチムチ受はまあよく見ますが、そのお相手が小柄な美少女攻とは驚きです。「美少女攻×ガチムチ受とは…?」というかたには単話版の立読みをオススメします。5〜8話あたりで体型とか体格差が分かります。かなりえっちありますし、ここ大事。新境地すぎてなかなか手が出ませんでしたが、なんだかハマりそうです。笑
●1〜2巻続き物で、1巻ではまだ由紀の得体が知れず、辰巳は翻弄されるばかり。ストーリーやお互いの感情が大きく動くのは1巻ラスト〜2巻です。あまり根幹のネタバレをせずに魅力をお伝えしたいのですが、難しいですね…
●監督はキーパーソンです。実は恋愛とかsexの喜びが“分からない”人。そして由紀の父親。こちらは壊れてしまった悲しい人です。どちらも今の拗らせた由紀を形成した人物。その由紀をほぐしていくのが辰巳です。
●辰巳はとてもチョロい(笑)。あっという間にネコの才能開花。結構喘ぐ。そしてめちゃくちゃいい男。優しさと包容力の塊です。方言もいいなぁ。言葉も表情も(身体も)正直で、由紀の心にまっすぐ届く。「泣かねえで」っていうセリフがすごく好きです。
●辰巳を地元へ帰すことを決心した由紀と、由紀のところに残りたくなってる辰巳のやり取りが苦しい。二人とも、それが「好き」っていう気持ちから湧き起こっていることに、まだ気付いていなさそう。二人は別れ、季節も巡り、お互いのことを忘れられず想い続けて成長して再会する。特に由紀の変化は目を見張るものでした。幸せになる未来しか見えない。
●本編ではしっかり描かれてはいませんが、サブキャラにもそれぞれドラマがあって、物語に幅がある。良い意味で予想外のハートフルなお話でした。
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