虫かぶり姫
」のレビュー

虫かぶり姫

喜久田ゆい/由唯/椎名咲月

可憐な作画と練り込まれたストーリー

ネタバレ
2022年3月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 序盤1〜2巻目ではよくある、王太子と婚約者令嬢に悪役ヒロインのギャフン劇場といった流れ。
これも王道とはいえ少し捻ってあって面白かったです。
その後はエリアーナがクリス王子との過去を思い出して恋愛感情を改めて再認識するためのストーリーと続き、さらに隣国との国政問題を絡めたもう少し深い世界観へとストーリーが広がっていきます。
なので2度楽しめる感じ。
何にしてもふわふわ可憐なエリーが愛嬌あって王太子はもちろん周りが溺愛するのがわかる。とても優秀なのに自己評価が低い為か1人で悶々悩んでウジウジしたりで読んでてたまにイラっとすることもあるけど、もともとの芯はとても強いから、ここぞという時や本が絡むと男前にキリッと反撃するのも面白い。そこでモヤっとしたのもスッキリさせてくれる。
あとは周りに美丈夫かつ優しい男性陣が多く連なってて見応えあり。
欲を言えばもう少しエリーの周りにキャラの立った女性陣も頻繁に出してほしいところ。
既に6巻まで出ていて長編になりそうだけど飽きずに読み続けられそうな良作品です。
ちなみに…イケオジ(まだ若いけど)のテオドール様推し(笑)
あと飄々としたジャンも好き。というかジャン何者?と、気になるところ。
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