表題作が好き

表題作＋短編２本。短編はそれほど面白くなかったので、一冊丸ごと表題作が良かったな。
スピンオフのようですが、元の作品は暴力が多くて苦手なので無料分しか読んでません。
こちらの表題作はスパダリ風味の年下攻の本多＆鈍感で非常～に迂闊な受の鈴木が主人公。
まず、本多が自分に気があるとも知らず、本多の前で鈴木が、お前ならどんな相手でも上手くいく、100パーセント股開く、と墓穴を掘るシーンから始まります。この時の鈴木をじっと見つめる本多の目がちょっぴりホラー。獲物を見つめる捕食者のようです。そして本多の家に遊びに行って二人きりの時に、とっとと好きな子に告白して付き合え、とけしかけたのをきっかけに本多に告白されてしまい、自らの100パーセント股開くという言葉を盾に迫られてしまいます。
この時の、羽交い締めにそれ、顔を押さえつけられて自分も「好き」と言わされてしまうシーンがとても好き。このシーンでも本多の目がちょっとホラー。あー、鈴木君、ヤバい人にロックオンされちゃったね、もう逃げられないね。
その後も相変わらず墓穴を掘り、グイグイ迫られ、結局股を開かされ、絆されてしまう鈴木。仕方ないよね、100パーセントだもんね。
付き合い始めてからの二人ももっと読みたかった。それから、プツッと唐突に終わるのも気になった。