極彩の家
」のレビュー

極彩の家

びっけ

麗しの世界

ネタバレ
2022年3月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 今さらな作者買いですが、びっけ作品の中で1番好きでした。常に色とりどりの花に溢れていて、季節の移ろいに忙しなくて、彩りの豊かさに感性を刺激されます。
極彩色の髪を持つ子供達を集めたお寺の浮世離れ感、17歳で色が失われるという儚さ、心を反映し顔料に変わる髪の不思議さに惹きつけられました。なんて麗しいファンタジー。
切った髪が戦争に使われたという歴史や、髪を人殺しの道具に変える事ができる経典の存在、闇取引される子供のエピソードなどが作品に深みを持たせています。
色彩の子それぞれの事情を通して見える世界観が楽しかったです。来るぞ来るぞ〜と期待してた白の子の登場にはテンション上がりました。
彼らは性別がない設定なのに恋話が中核にあるので、その辺りどうなってるのか気になります。18禁が見たいわけじゃないが仕組みが知りたい。そんな中性的なミステリアスさも併せて麗しかったです。
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