【電子限定版】猫に転生したら、無愛想な旦那様に溺愛されるようになりました。
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【電子限定版】猫に転生したら、無愛想な旦那様に溺愛されるようになりました。

シロヒ/一花夜

ピュアなヒーロー

ネタバレ
2022年3月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 公爵24歳×男爵令嬢18歳。前公爵夫妻が事故死し爵位継承のために婚約期間を短縮して結婚した二人。顔も知らぬ婚約者同士だったため相手を知る努力を試みる妻に何故か素っ気なく接する夫。一年経っても日々仕事に忙殺される無愛想な夫との距離は縮まらない。二人のすれ違いは悪くなるばかりで話をする機会も少なくなり、ヒロインの不満は募っていく。必要な勉強もせずに仲のよい友達を呼んでお茶会を開いていたある日、魔女に呪いをかけられて魂が不細工な猫に封じられてしまう。猫の姿になって分かったのはヒーローが本当は穏やかで優しく、溺愛気質の泣き虫さんだったこと。幼少期に一目惚れした彼女との婚約が持ち上がった時、相応しい男になりたくて必死に剣術と教養を付け、見た目にも細心の努力を払った健気な男の子ーー公爵家の使用人達が不器用なご主人様を庇うのは当然かも。嫌われたくない気持ちが強すぎて話す勇気がなく、必死に冷静沈着な大人の男を演じていたなんて誰も気付かないよ。両親亡き後、婚約者の見直しを迫る親戚に対し、完璧な仕事をすることを条件に爵位の低いヒロインとの結婚を認めさせたから忙しかったんだね。不細工な猫を愛猫にしたのは幼い彼女から預かった縫いぐるみと似ていたからとか一々可愛いし。ヒロインも今までの自分の行いを大いに反省し、公爵家の嫁として必要な勉強を頑張る決意をしたのは良い前兆。完全な人違いでかけられた迷惑以外の何物でもなかった呪いがどうにかこうにか解けて、二人の気持ちも通じ合った。愛猫(妻)の前で情けない姿を見せたことに気付いたヒーローが恥ずかしさの余り挙動不審になる姿は微笑ましかった。喪中で延期されていた結婚式を挙げる頃には立派な公爵夫人になっていたヒロインのかかあ天下になる日も近い…かも(笑)
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