このレビューはネタバレを含みます▼
10年前、懐いていた鬼 桜太郎に姿を消された退魔師の匡臣は、想いが募るあまりに再会後、一生離れられない術を使ってしまうというお話。
強引攻めというのは結構いそうですが、無茶する強引受けはあまり見ないような。受けの方からグイグイいって力技で押し切るのが新鮮で面白かったです。
自分の元に縛り付けるために無茶な手を使う匡臣は一見したたかに見えますが、それは一途の裏返しでした。無茶をするのもそれだけ必死なわけで、なりふり構わないひたむきさが良かったです。
妖魔退治と言ってもシリアス路線ではなく、コミカルなシーンを挟みながら、二人の信頼関係や互いを思う心が軸になっていて読みやすかったです。匡臣が子どもの頃の二人の交流も可愛くて心和みます。桜太郎が匡臣に出会ったことで希望を見つけ、結局ずっと忘れられなかったところがいい。素っ気なさそうに見えて、何より匡臣を大事にしてるところにキュンとしました。
子どもの頃からの想いが叶った優しいファンタジーでした。
絵がとても綺麗で、エチシーンも多いのですが、二人とも着痩せするんですねと言いたくなるほどのしっかりとしたムキムチボディも素晴らしかったです。
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