春までの距離
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春までの距離

ハルモト紺

出会いの春から、二人の未来の春へ

ネタバレ
2022年3月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 出会いや節目の季節、春が好きでない春(しゅん)は、3年間ずっと親友の俊彦を密かに想い続けてます。誰にも知られてはいけない、高3の一年をなんとかやり過ごしたい、そう思っていた時に転校生の仁季と出会います。周囲の期待から外れられない長男の春と、自分の思うまま進む末っ子の仁季。将来の目標もしっかり決まっている仁季は、自分にとって無駄な事は人間関係でもしない。でも、好きなものには熱い。そんな正直で子供っぽい仁季と、周りに気を使う春は、お互いの無いトコロに引かれます。1巻は、男を好きな自分を肯定してくれた仁季に気持ちを揺さぶられながらも、春は親友を想ってます。が、2巻からは一気に仁季に振れます。3年間の想いが、一度のキスで飲み込まれちゃうなんて、チョロ可愛いすぎですね。でも、仕方ないなか。仁季は優しいし、アプローチしてくるし。2巻あるので、話がじっくり進んで良いです。恋も進路も、岐路の高3。春が進路を、自分がしたい事、で決められて良かったです。両親の春への態度は、親としては至極普通で思うところありでした。
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