復讐を希う最強勇者は、闇の力で殲滅無双する
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復讐を希う最強勇者は、闇の力で殲滅無双する

斧名田マニマニ/坂本あきら/半次/荒野

作品自体は復讐もの

ネタバレ
2022年3月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 勇者になって魔王を倒したら「魔王が死んだ今、王家を脅かせるのは英雄の貴方だけ」と裏切られて処刑。
それも王女を拒絶したことが大罪だという。
死んで愛の女神と「再会」した主人公、復讐のために女神をも利用して戻ってきて…という話。
ただ酷い復讐劇にも関わらず、復讐される相手があまりにも酷すぎて復讐シーンが楽しくなるくらい。
そう、残酷なシーンなのに主人公が楽しそうに笑っているからか、読んでいる側も不 快にはならない。
ただ、勇者や彼の姉やまわりの人たちが悲惨な最期を遂げているのが悲しい。

5巻で1巻からの復讐相手だった王女と女騎士がやっとターゲットになります。
その次の復讐は勇者だった頃の仲間、大魔導士ヴェンデル。
この男も例に漏れずクズです。
ここからは復讐を誓う少女が登場。
対象はヴェンデルと魔族の奴隷売買を手がけるアリンガム。
元勇者は「やられたらやり返す」というルールに従っている、と思い込んでいるヴェンデル。
だから裏切っただけの自分に復讐は出来ないと思い込んでいるけど……裏切ったんだから裏切られるよね。
ヴェンデルも思考回路がおかしくて、復讐されるだけのことはある。
まともな人は殺されてるし、女神も含めて登場人物は全員が壊れてる。
きっとこの作品を楽しんでいる読者の私も病んでるかもしれない。
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