被写界深度
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被写界深度

苑生

大好きな作品です

ネタバレ
2022年3月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 音楽の才能を生かしきれず心を閉ざしてしまった早川と、写真家の父のもと恵まれた環境で自由に個性を生きる紺野の、洒落た青春ラブストーリー。
なぜ早川が大好きな音楽から離れ人間関係に消極的になってしまったのか。なぜ紺野は自由気ままに自分を表現できて、人づきあいが上手なのか?そういった経緯を言葉ではなく細かく漫画で説明してくれているので、話の流れに違和感なし。途中早川がパニくり、初エッチは強●に近い形で早川が紺野を押し倒すことになったけれど、それすら紺野は結果的に受け止めます。おそらく2人はもう、出会った時からお互いを特別な存在として認識していたんだと勝手に想像。
タガが外れてからの早川はどんどん未来がひらけてくる。自らの欲望に忠実で素直で音楽に対しても誠実になり、紺野はそんな努力家の早川をいつしか大切に思うようになります。2人のその後が楽しみな、心の結びつきがどんどん強くなっていくような終わり方でした。
早川の性に奔放な性格を掘り下げた、もうちょっとエロえろした描写があればもっと最高でした。
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