悪役令嬢、五度目の人生を邪竜と生きる。 ー破滅の邪竜は花嫁を甘やかしたいー
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悪役令嬢、五度目の人生を邪竜と生きる。 ー破滅の邪竜は花嫁を甘やかしたいー

島田莉音/東弥イツキ

作者の知識不足

ネタバレ
2022年3月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ うーん…5回目の転生とか、ヒロイン(悪役令嬢から婚約者を奪う女)にも秘密があるとか、所々面白い設定があるのは認める。ただ、ストーリー展開がガバガバすぎる。
次も殺されるかも?という危機的状況で、同じ国で暮らし続けたり、学校に通い出したり、護衛もつけず2人でデートしたり、不自然なほど危機感がない。
邪竜は最初恐ろしくて強大な存在だったのに、大勢の前でミュゼを連れて行く大事なシーンで、「なんでパーティで婚約破棄された方が泣くんだ?頭おかしいんじゃないか?」とやたら人間臭い説教をする。語彙力ゼロ。人間の姿になって暮らし始めるも、かわいいかわいいと連呼して微妙なちょっかいを出すだけの高校生みたいな態度。さらには他の女の子に囲まれて簡単にミュゼを誘拐されるポンコツさ。
ミュゼも令嬢っぽさがない。周りに人がいない(邪竜が怖いからという理由はあるみたいだけど、隠して雇うなり無理矢理命令でつけたりできるだろ)し、歩いて移動するシーンが多すぎ。町娘と変わらない。作者の想像力の限界を感じる。
全体的に作り込みの甘い、ショボイ作品。
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