葬送のフリーレン
」のレビュー

葬送のフリーレン

山田鐘人/アベツカサ

無声映画を観ているような

2022年3月17日
長寿のエルフから世界を観たらこうなるのかなと思わせる、不思議な感覚に捕らわれるお話です。話自体はとても面白くよく考えられていて山場もありますが、登場人物の感情の振り幅が小さいためかどこか淡々としています。喧噪とか息吹は感じられませんが、その代わり言葉の行間を読み取るような面白さがあります。丹念に練られた言葉が紡がれるお話です。しっとりとかしんみりとか、時々クスッと笑えるような、どこまでも続く終わりのないお話です。
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