恋するママと逃げるパパ(合本版)
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恋するママと逃げるパパ(合本版)

SILVA

愛の溢れる素敵な家族に!

ネタバレ
2022年3月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●つい手に取ってしまう作者さん。と言いつつスピン元の作品はコメディ色が強そうで拝読してないのですが…読んでいなくても大丈夫です。本作もコメディタッチな部分はありますが、心をすごく丁寧に描いたお話で、ちょっと泣けてしまいました。ちなみに作者さんの描かれるえっちはいつも大変濃厚ですが、本作では一度のみです。(夢の中で…は少しあります。)
●オネエ言葉でバリタチのママ。実家からは勘当状態で、自由で軽い恋愛を楽しんできた感じ。そこへやってきたのが恋愛経験の乏しいパパと娘の万葉ちゃん。奥さんとは死別しているけど心から愛してたことが伝わるし、万葉ちゃんのことも大好き。
●このパパを落とそうとするママが、グイグイいきすぎずに少しずつパパを知って、知るほどに丸ごと大切にしたいという感情が湧いてくるのが素敵。「こんな恋したことない」って自分に驚いてるママ、かわいらしい。
●パパの方はただチョロいわけではなくて、ママが亡き妻と重なって…というのが良い(逆に嫌と思うかたもいらっしゃるかも…?)。ママのふとした言動とか、素直に心の内を話せる雰囲気とか、一緒にいてふわふわする感じとか。それを自覚してからのパパは、ママに向かって猪突猛進!(同性の恋愛には元々寛容。)
●二人とも真摯なんですよね。相手に対しても、奥さんに対しても、万葉ちゃんに対しても。万葉ちゃんも素敵な子で、ママと出会ってからのパパに無理のない笑顔が増えたことに気付いてる。描き下ろしは本当に幸せな未来が描かれてます。良かった!
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