東京卍リベンジャーズ
」のレビュー

東京卍リベンジャーズ

和久井健

捨身で挑み続けるタケミチはかっこいい

ネタバレ
2022年3月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ アニメ視聴から続きが気になり一気に原作を読みました。武道は最初のリープでは東卍の中でも幹部でもない人物にビクビクしていたのに、リープを重ねるごとにどんどん精神面が強くなっていくのを見て、マイキーが武道のことを「兄に似ている」と言ったのはこういうことなんだなと実感しました。
最初は小まめに元の時間へ戻っていましたが、話が進むにつれ「未来を変えない限り元の時間に戻ることはできない」という縛りが発生するようになり、タイムリープものとはいえやり直しがきかないという展開にハラハラし、そして過去の世界で死んでしまった人を取り戻すことはもうできないというやるせなさに、このあとそれぞれに近しいキャラクターがどんな未来を歩むのだろうと心配な気持ちで読んでいます。
当初目標であるヒナの生存という目標を達成したにも関わらず、マイキーを独りにしておけないと立ち上がり、「助けてくださいって言えや」と言い切った武道は本当にかっこよくてこのシーンは胸が熱くなりました。憧れで、かなうはずもないと思っていたマイキーに「助けて「ください」って言えや」という物言いをしたのが痺れました。
どうにもマイキーは、兄の死、妹の死だけによらず持っている残虐性は天性のものなのではないかという感じがしていますが、果たして正義感に溢れた武道にそんなマイキーの心を救うことができるのか、どんなふうにストーリーを締めるのか手に汗を握りながら更新を待っています。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!