神様のウロコ
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神様のウロコ

日ノ原巡

愛を貰って与えよう

ネタバレ
2022年3月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 不思議な世界線のお話でした。小説化の一般人と水神の龍の2人のお話。愛を実感したことないのに、それを知ろうと与えようと鱗が一生懸命見向きされなくても素っ気なくても頑張る姿は健気で可愛いです。智治も小説家だからか好奇心もあっての事だろうけど受け入れは早かったです。おばあちゃんのことで後ろめたさがあったり、あのめちゃ気分の悪い親戚とかいたけど、鱗が優しく包む感じが暖かかったです。智治もツンツンしてますが、鱗のそばが落ち着く様子は可愛らしい。普段可愛い健気な子供みたいな鱗が、智治を傷つけられた時の気迫はこっちも圧倒されました。そんな健気で憎めない感じと一途な鱗を見てて智治も気持ちを持ってかれた感じ。初エチは延命措置だったとしても、普段つんつんな智治がトロトロになるのは可愛すぎました。怖がらせないよう能力で手っ取り早く終わらそうとする鱗を、恋人らしくして欲しいと優しくリードする智治の様子はすごく暖かったです。結果、贄とはなれなくとも2人の決断はすごくいい考えだと思います。今後どうなるのかすごく気になりました。
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