このレビューはネタバレを含みます▼
初めましての作者さんです。ちょっと重めの作品が多いとレビューで知りましたので、まずは初心者コースの明るい作品から手に取ってみました。最初はストーリーの展開が速く、明光が面白いほど流されまくっていて、でも恋がかわいいからなんか憎めなくてほのぼのと見ていたんです。個人的には、星4かな…面白いんだけど、もう一捻りあってほしい。なんて偉そうに思いながら読んでいたら終盤まさかの展開に私もぎゃああああ…と叫びました笑。ちょっといろいろえげつなくて、命の儚さと同時に恋の覚悟と明光への想いの強さが痛いほど伝わってきてすごく切なくて…。だからこそ2人がお互いを想い合いながら、未来を見据えて一緒にいようとし、絆をより強固なものにしていくストーリーがブラボーでした。明光は何の楽しみもなく生きていたのに、恋と出逢って優しい顔になりましたね!2人だけで完結せずに、家族の愛のカタチも描かれているのもよかったです。前半のポップな感じとは打って変わって、後半の雲行きが怪しくなってからのゾッとする一撃…この温度差があるからこそ生み出されるコミカルなハッピーエンドの大きさは実にお見事でした。