どちらが贄か

作者さん＆絵師さん買いです。
この作者さん、コミカル調の作品もありますが、本作品はダーク＆サスペンスで、幅の広さに感心しちゃいました。
ヒロインは虐げられてきた王女、ヒーローは美形で優秀な侯爵令息で、ヒーローの愛情は序盤から伝わってきます。ただ、このヒーローの心理描写がサイコパスっぽくて怖いです。この先も本当にずっとハッピーエンドでいられるのか、一抹の不安を残す感じです。とはいえ、ヒロインの心情もだんだんダークになっていくので、お似合いの２人かもしれません。
タイトル回収は中盤あたりにありますが、最後まで読むと、ヒロインがヒーローのためにあるのか、実はヒーローがヒロインに捧げられた贄なのか、どちらか分からないな～と思いました。
エ.チな場面もちょこちょこあり、ややSっ気があるのが良かったです。
イラストもとても美しく、満足でした。