このレビューはネタバレを含みます▼
1巻物語終盤。母親が死んで塞ぎ込んでいたハオレンを、千紘がご飯や遊びに連れ回します。ハオレンは戸惑いながらも徐々に笑顔を取り戻し、千尋にキスをして、頬を赤らめながら「ふっ、楽しいね」「これ以上ない」と嬉しそうに笑います。そして次のページで「死にたい」と言うんです。初めて読んだ時、読み間違いかと思いました。「ありがとう」と言って告白という流れでもおかしくないのに、まさかここで「死にたい」という言葉が出るとは。しかし、その場面が妙にリアルで、なぜか納得してしまうのです。作者の技量、計り知れないですね。